色々見えてきたジャイゲコのロカリティについての仮説
こんにちは。Arrow Reptilesです。
2014年発売のクリーパーNo70、71を読んでいて、ジャイアントゲッコーのロカリティ問題について見えてきたことがあるので整理しておこうかなと思います。
クリーパーによると、例えば以下のような記載があります。
・Type AとはPoindimie、Yate、Mt Koghisのダークモルフの3種類である
・Poindimieはダラス動物園で飼育されていた個体の血統を指す
10年前の日本におけるジャイアントゲッコーはこのように整理されていたようです。
ただ、現状においては一般的には以下の差異があります・・・
・Mt KoghisはToroger, Friedel lineが一般的。ダークモルフという呼び方はしない。
・そもそもMt KoghisをType Aには含めない。
・PoindimieのダラスZoo Lineは存在するが、それ以外の血統も存在する。
他にも、
・Moroがヘンケリーで最大である
という海外サイトではみたことがないような表現であったり、色々全般的に差異があります。
この状況を解釈するとして、こうではないかという仮説があります。それは・・・
「流通する種親が増加し、昔から定義されていた「ブランドとしての産地」と近年の定義である「捕獲地としての産地」が混じって表現されている」ということです。
つまりPoindimie=ダラス動物園の血統というブランドとしての定義と、Poindimie=Poindimieで捕獲された個体の2種類が流通しているのではないかという考えです。
Mt Koghisも同様にToroger、Friedelという名で、後に捕獲された個体たちの子孫が流通しているのではないでしょうか。
そこで偽物・本物論争なんかが起きたりする訳ですね。昔ながらのブランドとしての産地の定義に当てはまらないものを偽物だと。
昔ながらの定義だとあり得ない、ブロッチの入ったYateも、捕獲地としてのYateであれば可能性はある、と思います。10年前から全くYateで採取されていないとは考えづらいですもんね(本当は違法なんでしょうが)
まあ、ということだと考えるとスッキリする気がします。昔ながらのブランドのものは種親が増えないので高額で、そうでないものは安くで流通する訳ですね。
おそらく失敗は昔ブランドの定義を「産地」でしてしまったことでしょう。これがわけがわからなくなった現状につながっていると思います。
当時、例えばダラス動物園の血統を「Giants」と名付けておけばきっと今頃ダラス動物園の血統でないものはGiantsとは呼べない!となってブランドは守られたのではないかと・・・。そしてそうやって守られている血統が唯一Type Cでしょう。これだけは産地がないので。そして後から種親が増えるわけでもないので流通量がほぼゼロなのも納得です。
ちなみに前回疑問として提示したヘンケリーとグランテラの違いですが、これもクリーパーにありました。「遺伝子的な差異が両者にあるとは認められないので、種類が違うというよりモルフの差なのではないかという論文が出ている」ようですね。なるほど。
と私の中ではスッキリにしたのですがどうでしょうか?
以上本日のブログでした。ありがとうございました。
コメント
コメントを投稿