リッジテールモニター 赤い=レッドアキーではない?
こんにちは。Arrow Reptilesです。 以前から販売しているリッジテールモニターですが、最近気になったことがあり色々調べていました。それは「レッドアキー」・「イエローアキー」とは何か?ということです。国内ではなんとなく使われているこれらのワード、どういう意味なのか調べてみました。 まず、結論として、レッドアキーとイエローアキには生物学的な違いはないです。レッドアキーの方がやや大きくなるようですが、体色や模様では判別できなさそうです。 リッジテールモニターは学名 Varanus acanthurus ですが、正確には3亜種に分かれます。 V. a. acanthurus V. a. brachyurus V. a. insulanicus このうち、 acanthurusがレッドアキー、 brachyurusはイエローアキーとなります。 insulanicusは特徴的な見た目ですが流通が全くないので割愛します。この3亜種はオーストラリアの生息地域で分かれています。 レッドアキーが一番尻尾と足が長く、イエローアキーは尻尾と足が短いとされます。レッドアキーの方が大きく、最大84cmという個体が観測されています。 一般論としてはレッドアキーは赤い肌、イエローアキーは赤みがかかった茶色の肌、と整理されることもありますが、明確に定義されているわけではないです。 そして、そもそもの出自が曖昧なオーストラリア産であり、明確な違いがないゆえに、「両者が混ざった個体が流通個体の大半である」という説が有力のようですね。 後、レッドアキーは世界的に流通量は少ないそうです。イエローアキーが流通の大半だとか。日本だと真逆ですけどね。この辺りは国内では流通の中で赤い=レッドアキーとなっているのだと推測できます。 まあ、赤いのが特徴のリッジテールです、と言いたいのであれば「リッジテールモニター レッド」という名称で販売するのが良いのかもしれませんね。アキーとしてしまうと亜種の話になってしまい、そこまで厳密に血統管理しているのか?という話になるので…… 確かに赤い個体群と黄色い個体群がいるようですが、色々調べてみたのですが謎が多いです。 あんまり気にしない、というのが楽しみ方としては正しそうです。