特定動物に関する豆知識
こんにちは。Arrow Reptilesです。
昨日夜一気に質問に回答したみたいになっていましたが、すいません。質問が来たらメールくる設定にしていたと勘違いしていて、質問こないなーと思っていたら結構溜まっていました。。慣れないシステムは難しいですね。
これからも定期的に答えていきますのでお気軽に質問いただければと思います。
さて、表題の件です。特定動物にモニターが入るのでは、と話題になっていたので調べてみました。
意外と皆さん名前以外詳細知らないと思いますのでまとめていきますね。
まず、環境省において有識者+環境省で議論がされて特定動物リストは決定されています。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/minaoshi.html
直近の議論結果が残っているのは平成24年度ですね。このタイミングでリストの見直しが行われており、議事が残っています。
まず、1番曖昧に共有されている、「特定動物の基準」ですが、以下のように記載されています。
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A 毒 性 ( 動物の持つ毒素による危険性)
B 爪牙等による殺傷力
C 物 理 的 な圧力(重さと運動能力による抵抗排除力) D 攻撃性向
Aの毒性:その動物が有する人に対する毒性(咬まれる等による毒性)が、致死の可 能 性 等 重大な事故につながるおそれのあるものを選定。
B、C及びD:この3項目は総合的に判断することが必要。過去からの飼養経験や事 故例など人との関わりにおける動物の特性も勘案し、重大な事故につなが る お そ れのあるものを選定。
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このABCに関して5段階評価(これもそれぞれ定義があります)をして、評価が高い=危険性が高い生体が特定動物リスト入りの候補になっています。
詳細の議論結果は共有されていないのですが、前回討議では「ボアコンストリクター」がリストからの削除候補になっていますね。
理由は3点です。
・4mになるとされていたが飼育下では2.5m程度のサイズにとどまるので噛まれても重傷にはならないのではないか
・重大事故がアメリカの死亡事故一件しか報告されていない
・アメリカでは年間数万匹が輸入されているのに一件しかないのは危険性は低いと判断できるのではないか。
結果は削除になっていませんが、この内容を見る限りリストに関しては極めて慎重に議論されているのが窺えると思います。環境省がよくわからない基準でノリで決めているのではなさそうですね。
そもそも大原則ですが日本において法律による規制は極めて慎重に運用されます。訴訟で憲法違反など判定されたら目も当てられないので、ガチガチの論理武装の結果規制されるものですね。
とここまで記載すれば、モニターが特定動物になる確率はかなり低いというのが伺えるかと思います。死亡事故が仮に一件でも起きたとしても輸入されてる匹数との差分で考えるとかなり規制までは遠いかと。。もちろん気をつけるに越したことはないですし、何もないに越したことはないですけどね。
モニターの話がどこから出てきた話かは良く分かりませんが、調査結果をまとめるとあまり可能性はなさそうですね。もしそれでも気になる方がいらっしゃれば環境省に電話で問い合わせてそういった議論がされているか聞いてみるといいと思います。省庁は問い合わせると結構真剣に答えてくれるので。すいません、そこまでする気力はないです。。。
まあここまで書いてきてなんですが、こういった規制は「世論」で一撃で変化します。例えば旧統一教会の件ですね。政府の宗教団体規制に関する法解釈が一日して変化したと話題になっていましたが、法学部出身的な目線で語るとこんなこと普通はあり得ないですからね。いかに世論の力は強いかということです。なのでモニター飼育の皆さん、重々飼育にはお気をつけください。
弊店はドワーフモニターしか扱っていないので流石に何か起こることはないとは思いますが・・笑
以上、本日のブログでした。ありがとうございました。
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